こんにちは、編集室の小澤です。
2月18日(日)、各務原市の旧東亜町会館を中心に「那加デザインミーテイング」が開催されました。 個人的にとても胸アツで、これからまちがまたさらに面白くなっていく「予感」を感じた日でもありました。
編集室のメンバーほのか編集長と美奈さんも参加していたので、当日の様子を<前編>と<後編>に分けてお届けしています。
お二人が書いてくれた前編の記事はこちらからどうぞ▼
第2部 (後半) トークセッション
(以下、小澤レポ)
青木さんのお話を聞いて会場の熱量も高まってきたところで、第2部の後半はトークセッション。
ゲストは、富樫幸一先生、青木純さん、今尾真也さん(㈱OUR FAVORITE CAPITAL 代表取締役)、松下了さん(各務原市役所職員)の4名。
ファシリテーターは、我らが代表理事の長縄尚史さんです。
OUR FAVORITE CAPITALの今尾さんから、現在那加エリアで進行中のプロジェクトや、これからプロジェクトを予定している場所のお話がありました。
①旧東亜町会館
今回のメイン会場でもある旧東亜町会館。昭和45年に建設され、シルバー人材センターや地域職業相談室(シティハローワーク各務原)など、市産業の発展と文化の向上に寄与することを目的とする「産業会館」として使用されていました。
2023年3月31日、市役所新庁舎の建設などに伴った入居団体の移転や、老朽化を理由に閉館。
公募型プロポーザル方式によって選定された株式会社OUR FAVORITE CAPITALを中心に、新たなにぎわい拠点と整備される予定です。
(そういった経緯で、ここが今回のメイン会場となっています。)
人が集まれるホールのような広さの2Fは、今後も市民や地域の方が活動できる場としての使い方を検討中。1Fは現在テナントの交渉中とのこと。何が入るのか楽しみですね!
②旧高田時計店
JR那加駅からまっすぐ伸びる本町通り沿いにある旧高田時計店は、現在絶賛リノベーション中。
2024年4月には、「花と喫茶+α」をテーマにしたkarakuruさんがオープンされる予定です。
暮らし委員会のメンバーが立ち上げたPEP UP CIRCLEがリノベーションのサポートに入っています
寄り合い的な場で、やりたいことを口にできる環境がすごく大切。
青木純さんコメント(小澤メモ)
顔馴染みのいる場所でお店をやってる人が寄り合いに出てくると、そこに行くようになる。
消費行動じゃなくて、コミュニケーションが生まれる場になるといいね。
③那加駅南の空き家
戦時中の写真にも写っているこの建物は、大正時代からこの場所にある民家。
民間の方からお借りし、PEP UP CIRCLEが企画・運営を行っています。
現在は「十’ TEN」(テン)と名付けられ、「ひと もの ことが交わる拠点」を目指して絶賛リノベーション中。リノベ作業への参加や建物の見学も受け付けています。(詳細はTEN のInstagramから)
名鉄新那加駅は1日の乗降客3000人を超えており、最近はエレベーターの整備も行っているそう。
それだけ人の通りがあることから、この空き家はかなり重要な場所と認識している、と各務原市役所の松下さん。
・JR高山線に乗ってきて、ここからイオン行きのシャトルバスに乗る若い人の往来も多い。
・継続性を考えると、プレーヤーが使いやすい環境整備をする必要がある。(行政が箱だけ作ってもだめ)
・エリア全体で取り組んでいくことが大切。
・電車の待ち場所(滞留場所)がない。迎えを待つ学生などは居場所が欲しい。
などの意見が交わされていました。
今尾さんは「現在はまちの玄関口としての案内人がいない。今後はそんな役割を担ってくれる場になればいいな。」と話していました。
④旧食堂と割烹料理店
⑤旧松原文具店
こちらは詳細未定ですが、今後プロジェクトを予定している場所として紹介されていました。
⑤旧松原文具店は、去年の4月に閉店したばかり。今尾さんが社長を務めるリトルクリエイティブセンターのお隣にある物件で、2~3Fはシェアハウスや宿泊施設といった使い方も検討できる空間のようです。
今回は岐阜市の某ビジネスホテルに泊まるけど、やっぱりできるならここに泊まりたい。
青木純さんコメント(小澤メモ)
生活を疑似体験できる場所があるといいね。
「ウォーカブル」と言うれけど、車社会ではわざわざ停めて歩かない。歩くのは、会いに行く人や覗いてみたいお店があるから。「人に会いに行く目的地」になるのがとても大事。
(今の那加エリアは)回遊できるポイントにピンが立っているので、とても良いと思う。
少しずつまちが楽しくなってくるのが大事。
(ここに住む人たちが)知り合いを呼んで「巡らない?」と言いたくなる場所になるといいなと思う。
最後に
「人だな」と思いました。人が人を集める。
今尾さんコメント(小澤メモ)
これからやっていこうとしている事は1人でどうこうできる話ではないので、面白い人たちとやっていけたらいいなと思います。
池袋駅前で44万円パエリアが売れるようになった。(今まででは信じられないこと!)
青木純さんコメント(小澤メモ)
このように、積み重ねの結果でまちは変わる。「失敗してもいいんだよ」というまちになることで、まちは耕される。消費じゃなくて循環で回していけるまちになっていくといいね。
編集後記
普段は爆速記事を担当していることもあり、後日改めて書く記事はちょっと変な感じがしている小澤です。
2021年の夏、かかみがはら暮らし委員会に入ったばかりの私は、(愛知から移住をしてきたこともあり)まちのことをよく知らないまま本町通り沿いにある「ベルハウス」をリノベーションするプロジェクトの取材をしました。(過去に取材させていただいたベルハウスの記事はこちら)
暮らし委員会のメンバーである木村さんや津川さん、翼くんを中心に、喫茶店の跡地にエリアリノベーションの拠点を作ろうと始めたこのプロジェクト。
多くの人が関わりながら形になり、今では皆が気軽に集まれる第二のリビングのような場所になっています。
このベルハウスのように、1人の想いから始まり、少しずついろいろな人が関わり、みんなでまちを耕す。
今回のトークセッションを聞きながら、そんな文化がこれからこの場所に根付いて脈々と続いていけばいいなと思うと同時に、私はこのまちで何ができるのか、何がしたいのか、どう関わりたいのか、ひいてはどう生きていたいのか、を考える機会となりました。
まちの今後については、下記のInstagramなどから情報がチェックできます(多分)。
気になる方は是非ご覧ください!
・かかみがはら暮らし委員会のInstagram
・PEP UP CIRCLEのInstagram
・「十’ TEN」のInstagram
・karakuru のInstagram
・さかだちブックスのInstagram
自分の暮らすまちを自分たちで面白くしていけるって、めちゃくちゃ楽しみだな…!!
(私のひとりごとです。)
それでは!
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