書-calligraphy-

 

 

ワークショップの内容

はじめに、子どもたちに向かい合って座ってもらい、「目の前に座った友達がどんな風に見える?」かを“ことば”にしてもらいました。

そのことばを画用紙に描きました。絵をつけてもいいし、言葉が浮かばない子は色や形でもOK◎

終わったら順次、新しいのに書いて、最後までまで一人何作品でも自由に作りました!

 

 

ワークショップのねらい

・いつも触れている文字も、それ自体が絵であり、アートであることを体感して遊んでもらうこと。

・文字(書)自分の感覚を研ぎ澄まし、イメージからことばを選びとる感覚を養うこと。

・自分の感覚に敏感になること。

・ことばと文字(書)の造形美に触れてもらうこと。

 

 

 

当日の様子・先生の感想

書のブースは、対面した仲間から受け取るイメージやひらめいた印象を文字や、シンボルに表現してもらいました。

子どもの自由な発想とと洞察力、それを文字(ことば)に表現して、相手に伝えることの楽しさを体感してもらうことがねらいでした。

最初は名前や年齢、どこからきたのかなどの簡単な自己紹介から、お互いを知る時間をとり、相手をよく観察し、イメージがわいてきた子から画用紙に絵の具で文字を描きおとしていきます。

座って観察されてる対面の子は、自分からどんなイメージが描き起こされるのかドキドキして画用紙を眺めながら形になっていく様をみてクスクス笑い声となりまわりに連鎖していきます。

自分がどんな風に見えるのか逆の立場で、表現する子を興味深く観察していました。

 

 

初対面ゆえの最初はぎこちなく緊張していた子らも、画用紙の上で手を動かし始めると自分の描いている作品と相手を見比べながら、いたずら心に、あるいは何かを想像しながら笑みがこぼれていきます。

言葉を発しながら描く子、無言で文字を連ねる子、じっと相手を観察しながらしばらくは周りを観察している子など様々ですが、最後は何枚かの作品が出来上がり、みんなで見比べて、どんなことをイメージしたのか話してもらいました。

観察にかけてはみんな一様に、とても興味深い体験をしていただいたと思います。慣れるまでの数分をのぞいてはみんな夢中になって相手を洞察し画面に落とし込む姿が見られこちらまでニンマリしてしまいました。

 

 

書のカテゴリーでというリクエストをあえて運営局側からいただいての参加でしたが、結果とても良かったと思います。

普段画用紙に絵を描くことはあっても、色とりどりの絵の具を使い文字にすることはないのでしょう。懸命にお手本をみて文字を完成させようとしたり、グループ内で刺激を受けてくれていました。

3~4歳の子にも文字が描けるようにひらがなの文字組のお手本を横に置いていたため、まわりに影響されたことも重なり3~4歳の子でもお手本見ながら一言二言はみんな書いてくれて、読めないくらいの文字のが面白いのです。

文字も立派な絵なので、重ねて描いたり、一文字だけ画用紙の中に浮かべたり様々な書という絵画ができました。

 

 

驚いたのは、雨の中でもどんな中でも子どもたちは面白く楽しくする工夫、能力に長けていること。画用紙や洋服が雨で濡れても、夢中になって笑い画用紙に次々描き、逆にテンションがあがっていくほどです。

メンバーでもそのとき一緒になったメンバーは必然で意味があり、あの場でしか体験できなかった表現ばかりだったと思います。

 

 

今回のアートフェスの中で、最も馴染みの深い“書”もアートです。

アートは自由の体現でもあるし、自分を映し出す鏡。大きな発見がある情操教育です。子どもたちにはのびのびと家庭では描けないような体験をして欲しいと常日頃考えています。

あの日素晴らしい共振をおこしてくれた子どもたち、その子どもさんを送り出しご参加さてくださった親御様には心より感謝申し上げます。

またいつかお目にかかれますように!

 

 

(文:書ブース講師 矢田勝美/ひらめきことば 主宰)

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