【まちの紹介】十’|TEN まちの交民館 出会い、繋がり、重なり、巡り合う拠点

こんにちは、編集室のみのりです!そろそろ梅雨明け、夏休みもすぐそこですね。KAKAMIHARA STANDでは夏の期間限定メニューが始まっています。(チャイのフラッペフロート、おいしそう…👀)すでに30度超えの日も何度かあって今年の暑さに怯えていますが、冷たいドリンクを片手になんとか乗り切りましょう^^

さて今回は、このサイトを見てくださっている方ならきっとどこかで見かけたことがあるのでは?という各務原の新スポットについてご紹介します。

各務原市、JR那加駅前。週末には多くの人で賑わう学びの森や市民公園からは少し離れたこの場所に、なにやら気になる場所ができたのをご存知でしょうか。

踏切を渡ってすぐ、交差点の一角にあるこちらの古民家。通りすがりに覗いてみると、工事をしていたり、お店が開いていたり、人が集まっていたりいなかったりとその姿はまちまち。お店のようなそうでないような、ちょっと不思議なこの場所が、まちの交民館「十’(テン)」です。

十’を運営・管理するのは、暮らし委員会メンバーでもある葉山くん津川さんつばささんことはさんが共同主宰しているPEP UP CIRCLE(以下:ペップアップ)。

ペップアップは建物の解体で発生した古材や使われなくなった古物を”レスキュー”して新たな使い道を提案したり、新しい持ち主につなぐ活動をしているチームです。例えばテンの解体で出た板は、リノベーションで新しく取り付けたカウンタースペースを支えています。

ペップアップがレスキューした古物を販売する場所を探していた時に出会ったのが、この古民家でした。大正時代に建てられたという立派な建物に、JRの駅前という好立地。ただ販売のための場所として使うだけではもったいない!と考えたのが、まちに開かれた場所として使うこと。「十’」と名付け、人々が出会い、つながり、交わる拠点という新しい役割をもたせることにしました。

「十’」という名前には、さまざまな意味が込められているのだそう。まちの拠点であること、地域資源の循環サイクル=回転をつくる場であること、まちや誰かが変化する(転じる)きっかけとなること。そして縦横の棒がクロスする「十」に「’」を合わせた表記は、もの・ことが交わるイメージや、交差点の一角という立地を表しています。

ロゴをよく見ると、横棒の高さが左右で異なっていてシンプルな十字ではないことに気がつくはず。実は交差点の道路の形になっているんです!こちらのロゴはことはさんのデザイン。力強い筆文字には、戦前からあるという建物の歴史とこの場所で物事を起こしていく人々のパワーを感じます。現代らしいスタイリッシュさも加わり、歴史を引き継ぎつつ未来に繋いでいくという十’のあり方が表現されています。

さて、そんな想いで始まった十’というプロジェクトですが、実はまだまだ発展途中。「いきなり完成した姿を見せるのではなく、育っていく段階からたくさんの人と一緒に考え作っていきたい」という想いから、本オープンまでは「ひらく、つかう、ねづく」の3つのステップで活動していく予定なのだそう。

①ひらく

2024年1月からDIYでのリノベーションをスタート。興味をもって集まった人々と一緒に解体作業をしたり、DIY作業の傍らイベントを開催したり、場を作りながらひらき、十’を知ってもらう活動をしてきました。

②つかう ←今ココ!

現在はお花やパンの販売、喫茶の出店、企画展やライブなど、様々なイベントを開催中!実験的にお店をやってみたい人やイベントを開きたい人が気軽に小さく始められる場所として使われています。十’のインスタグラムからスケジュールが見られるので、気になるイベントがあればぜひ足を運んでみてくださいね。

③ねづく

そしてゆくゆくは十’が「まちの交民館」としてねづくことを目指します。十’で生まれた縁や活動がそこで終わるのではなく、外に広がっていき、やがてまち全体が楽しいものになっていく。そんな循環をつくり見守る場所として、当たり前にあり続ける姿を想像しています。

ここで、十’がこれまでどんな使われ方をしてきたのか少しだけご紹介します。


■台湾十’

…旅するデザイナー、ことはさんが「土産屋小澤」として台湾で買付けた雑貨や自作のzineを販売。無題。による台湾茶会も開催され、大盛況のイベントとなりました。新しさとレトロな味わい深さを合わせもつ台湾のデザインが十’の雰囲気にぴったり。ペップアップが古材で制作した額縁やレスキューした古道具も什器として活躍しました。

■パンカフェと花屋

…暮らし委員会メンバーのこやまさん一家による一晩たっても柔らかいパン、ご近所で花屋をオープン予定のkarakuruさん、”コーヒーとお花のある暮らし”を提案するSympaさんのコラボイベント。母の日当日の開催ということもあり、ふらりと立ち寄った方からお目当てをゲットしに来た方まで、ゆったりしつつ賑やかな1日となりました。


さてさてそんな十’ ですが、現在クラウドファンディングに挑戦中です。「十’の壁の1ピースを貼れる」「1日チャレンジ出店権」などユニークなリターンも十’ならでは。集まった資金は2025年のオープンに向けたさらなるDIYのための費用や設備費として利用される予定なんだそう。「応援したい!」「気になる!」と言う方は下記のリンクからチェックしてみてくださいね。

新しいお店がオープンしたり「那加デザインミーティング」が開催されたりと、ここ最近じわじわと盛り上がりを増している那加公園エリア。十’の誕生がその動きをさらに大きく、楽しいものにしてくれそうです。(デザインミーティングのレポート記事はこちら

そんな未来への期待はもちろんなのですが、このエリアに足繁く通っている身としては、単純にふらりと立ち寄って楽しめる場所が増えたのが嬉しい限り。ご近所の方はもちろん遠方の方もきっと訪れたくなる、これからも目が離せないスポットです^^

(写真/高田沙織小澤ことはこばやしりほ辻拓也

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