【レポート】那加デザインミーティングvol.2が開催されました!<前編>

こんにちは、編集室のみのりです。

8月4日(日)、「那加デザインミーティング vol.2 〜いま、沼津も面白い!〜」が開催されました!

那加エリアでは2024年から「まちなかウォーカブル推進事業」に取り組み中。行政とまちづくり会社、まちのプレイヤーが一体となって、居心地がよく歩きたくなるようなまちを目指して活動しています。

2024年2月には「那加デザインミーティング Vol.1 〜那加デザイン宣言!〜」を開催。実際に那加エリアを歩いて巡ったり、進行中のプロジェクトやオープン予定のお店が紹介されたりと那加エリアのこれからが楽しみになる内容でした。(那加デザインミーティング Vol.1のレポート記事はこちら

2回目となる今回は「〜いま、沼津も面白い!〜」と題して、沼津市でまちづくりに取り組むみなさんをゲストにトークセッションが繰り広げられました。

官民連携のまちづくりの先進事例をもち、面白い動きが次々に生まれている沼津市ですが、つい十数年前までは「このまちは終わってる」と言われていたそう(!)。そんな中、行政と民間が協力し、人々を巻き込みながら進めてきたまちづくりについて、それぞれの立場からのお話を伺いました。

vol.1に引き続き、今回も内容が盛りだくさん!ということで、前後編に分けてお送りします^^
前編では沼津市から駆けつけてくれたゲストのみなさんについてご紹介します!


…沼津市都市計画部緑地公園課職員/(一社)lanescape理事

渡邊さんは沼津市役所の職員さん。土木技師として沼津市役所に入庁し、2015年にリノベーションまちづくりの担当となりました。リノベーションまちづくりとは、空き家や空きビルなどの遊休不動産をリノベーションによって再生し、地域のコミュニティ形成の場として活用することを目指すまちづくり事業です。沼津市では、行政主導ではなく民間主導でおこした事業を行政がサポートする”公民連携”の形で進められています。

リノベーションまちづくりを通して、宿泊施設やコミュニティスペースができたり、定期マーケットが開かれたりといったさまざまな動きが生まれてきました。関わる事業は75事業、これまでに延べ5,300人が参加しているのだそう。

「直接関わったのは75事業でも、波及した動きはさらに多いはず。そういったことが混ざり合ってまちはできて行くんですね」とファシリテーターの長縄さん。実際に、リノベーションまちづくりの中で生まれた宿泊施設 Tagore Harbor Hostel(タゴールハーバーホステル)の周辺には大手コンビニチェーンのセブンイレブンが出店しました。数年前には別のコンビニがあったものの撤退した場所だったそうで、商業的な目線でもまちの魅力が上がったことが伺えます。

2017年には小松浩二さんを含む民間のメンバーと一般社団法人lanescape(レーンスケープ)を立ち上げ、場所と人を繋げる活動を始めました。「欲しい暮らしは自分でつくる」をモットーに、行政側の視点を持って暮らしたくなるまちづくりに奔走されています。


◼️渡會信介さん

…(株)沼津通信 代表取締役/わたらいクリーニング代表

「しまやん」の愛称で親しまれる渡會(わたらい)さんは、昔からスケートボードやBMXといったストリートカルチャーが好きで、まちを遊び場にしていたのだそう。「大人は『このまちはもう終わってる』『若者がいない』と言うけど、自分達はここにいるし、まちを一番知ってるのは俺たちだ!という思いがあった」といいます。

大学卒業後、スポーツ店や営業職での勤務を経て2018年に独立。ゲストハウスの開業を考えて参加した企業セミナーで渡邊さんに出会い、その頃ちょうど沼津市が構想していたスケートボードやBMX専用の遊び場・SKILL PARK(スキルパーク)の運営を任されることになります。

さらにリノベーションスクールで出会ったメンバーと一緒に「沼津つーしん(通称ぬまつー)」を立ち上げ、沼津の超ローカルな日常をゆる〜く発信しています。「意識が高い人が見るおしゃれなサイトじゃなくて、自分の友達が見たくなるようなものを作りたかった」と話す通り、「ドラマに沼津がちょっと出た」「〇〇町にドラッグストアができた」など等身大の話題が盛りだくさん。記事の更新は1日3回、月間のページビューは63万というから驚きです。

祖父が経営していたクリーニング店を改装したコミュニティスペース「わたらいクリーニング」の運営もされていて、現在はゲストハウスとしての開業を目指し準備中だそう。変化していくまちとそこに暮らす人々を繋げる、架け橋のような存在です。


◼️小松浩二さん

…(株)REFS代表取締役/(一社)lanescape代表理事

当日の夕方、熱海での別のイベントを終えてから駆けつけてくれたという小松さん。本業である八百屋さんのREFS(レフズ)を営む傍ら、沼津で様々なイベントや企画を形にしてきたキーパーソン的な存在です。

例えば、REFSの店舗がある沼津あげつち商店街で数年に渡り開催された「沼津ナイトマーケット」は、小松さんが路上に机と椅子を置いたことから始まりました。「『沼津には若者がいない』と言われるけれど、自分たちはここにいるよ、と言うことを知らせたかった」のがきっかけだそう。REFSの大家さんであるわさび屋さんの「わさび漬を食べる会」としてこじんまりと始めたところ、次第に人が集まるようになり、数年後には20店舗以上が参加する名物イベントになりました。

他にもさまざまなイベントの企画・運営に携わりましたが、ボランティアでの活動だったこともあり少々お疲れモードに。これではよくない!と渡邊さんや他メンバーと共にlanescapeを立ち上げ、沼津に魅力あるコンテンツを作ることを事業として始めました。遊休不動産のリーシングをしたり、沼津の日常を楽しむ一棟貸しの宿「魚町 蔵ノ上(うおちょうくらのうえ)」をオープンしたりと、まちの将来が楽しみになるような風景をつくっています。


3名に共通していたのは「まちづくりをしよう!」と活動してきた訳ではないということ。「自分達のまちでの暮らしを楽しみたい」「少し先の未来を楽しみにできるようにしたい」そんな思いからそれぞれが動いてきたことが、沼津の魅力づくりに繋がってきたのだといいます。

さて、自己紹介の後はフリートークの形でお話していただきました。ここからのレポートはほのか編集長にバトンタッチです!後編もお楽しみに^^

(写真/小澤ことはかわいほのか

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