【企画展】矢田勝美 展 「船霊といのり」
【日程】2020年7月20日(月)~10月11日(日)
【メイキング映像公開】
2020年9月4日(金)~10月11日(日)
*
神秘と魅惑に満ちた「船霊様」の博物館資料約20点とともに、斎藤緑雨文化賞ドキュメント賞受賞「いのちをつなぐ海のものがたり」の著者、矢田勝美の絵本のための船霊様原画や「いのり」をテーマに描いた平面作品を展示します。
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【会場】鳥羽市立 海の博物館
https://www.facebook.com/SeaFolkMuseum
【住所】〒517-0025 鳥羽市浦村大吉1731-68
【開館時間】9:00~17:00
【TEL】0599-32-6006
【入場料】大人800円/大学生以下400円
※コロナウィルスの感染拡大の影響により、変更の可能性有
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「船霊様(ふなだまさま)は、漁師の身を守る船の神様。
嵐の前触れや危険な場所に近づくと「船霊様と海へのいのり「チチチ・・・」などと鳴いて危険を知らせるともいわれています。
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8月25日(火)暮らし委員のメンバーであるイラストレーターの矢田勝美さんの召集のもと、集まったメンバーと共に 只今、会期中の矢田勝美展『船霊といのり』のライブペイントに行ってきました。
展覧会が開催されているのは、三重県鳥羽市。
岐阜から車で約3時間の道のり。
だんだんまわりに家がなくなり、右側は山、左側には海が見えてきました。
海なし県の岐阜県に暮らすわたしたちにとったら海が見えるだけで感動もの。
沖には、牡蠣の筏がたくさんみえました。
すこし山道を走ると、黒いお蔵のような立派な建物が見えてきます。
ここが、海の博物館。
館内には6万点にもおよぶ海の民族資料が展示されています。
海の博物館の石原さんに案内していただきました。
世界各国の船を収集・展示されているそうです。
船を展示しているくらいなので、湾曲している立派な梁が特徴的な建物。
この梁は、なんと岐阜県の会社でつくられているものなのだとか。
意外なところでご縁を感じつつ、今回の矢田さんの作品のテーマでもある船霊さまを見せていただきました。
船霊さまとは、
船大工が船を新造したときに納める神さまのことです。そのご神体は、地域によって様々ですが、男女一対の人形、五穀、銭、サイコロ、女性の毛髪を入れるのが一般的です。船霊さまは、女性の神さまと伝えられることが多く、大漁祈願や航海安全がご神徳とされています。使われなくなった船を解体するときにその在りかがわかると言われており、どこに「船霊さま」が隠されているかは船大工しか知りません。
サイコロの配置の仕方とか、お金を何枚入れるとか、ちゃんときまりがあるそうで、ゲン担ぎの役割を果たしています。
これは、漁師の娘として育った矢田さんだから知っていること。
山育ちのわたしたちには、はじめて知ることばかり。
海の博物館・石原さんと矢田さんから今回の展覧会についてお話を聞きます。
(石原さん)今回コロナでいろいろな展示が中止になりました。そんな中、現代では忘れかけられている信仰心・祈りについて、こんなときだからこそ展示したいという想いから矢田さんにお願いしたんです。
(矢田さん)海のことや船霊さんのことを知ってもらって、今回のライブペイントでは各々の祈りを表現してほしい。
:
そういえば、最近祈ったことあったかな?
お願いと祈りはちがう。
祈りってなんだろう。
館長さんや矢田さんの展示への想いを聞いてからだと作品へ対する感じ方が変わってきます。
中庭の木漏れ日にB紙(これは岐阜弁です。標準語で模造紙。)を並べたら、ライブペイントスタートです。
青をメインカラーとして思い思いに描きます。
全員白いTシャツで参加。
絵の具が飛び散ったTシャツもこの日の作品になります。
ライブペイントのようすは、9月4日(木)から会場にて映像でご覧いただけます。
矢田さんの作品は自宅で製作したとは思えないダイナミックな作品たち。
そして、矢田さんが筆で認めたことばたちが胸に刺さります。
“ 船底一枚下は地獄 ”
意味はそのままです。 (ぜひ展覧会で実際の作品をご覧ください。)
漁師さんたちは、いつも死と隣り合わせ。
そんな職業あんまりないよね?と矢田さん。
たしかに・・・
父親の友人が亡くなったこともあるのだとか。
「昨日うちでお酒飲んどったおっちゃんが今日海から帰ってこなくなった。 」
そんな経験を幼少のときからされているからこそ、海への想いや矢田さんの祈りがつまった作品たちがわたしたちに訴えかけてきます。
あなたの祈りは何ですか?
一見、山育ちのわたしたちには縁遠い海についての展示。
しかし、これはだれにでも結びつくテーマだと気づかされました。
個人的には、矢田さんによるB型の取扱説明と(矢田さんB型)、終始行われた占い講座が楽しかったです。(なんじゃそりゃ笑)
伊勢神宮や近くの神社にも連れていっていただいたのですが、お参りするときに突然、雨が・・・!
矢田さんによると神様がきたよ!っていう合図なんだとか。
神秘的な体験も出来たし、海鮮もおいしかったし(ちゃっかり観光もしとる笑) かんたんにまとめてしまえば珍道中でしたが、コロナ下で展示が開催されていることやライブペイントが行える環境作りに拍手です。
今できる環境で今できることを!
みなさんもぜひ鳥羽まで足を運んでみてください。
船霊さんや矢田さんの作品から、自分のいまの祈りをみつけてみてはいかがでしょうか?
※記念撮影をするときやライブペイント中は特別にマスクを外すことを許可いただきましたが、館内はマスク着用になっております。
ご協力よろしくお願いいたします。
(文/髙井 逸生)
(写真/高田 沙織)
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【企画展】矢田勝美 展 「船霊といのり」
【日程】2020年7月20日(月)~10月11日(日)
【メイキング映像公開】
2020年9月4日(金)~10月11日(日)
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【会場】鳥羽市立 海の博物館
https://www.facebook.com/SeaFolkMuseum
【住所】〒517-0025 鳥羽市浦村大吉1731-68
【開館時間】9:00~17:00
【TEL】0599-32-6006
【入場料】大人800円/大学生以下400円
※コロナウィルスの感染拡大の影響により、変更の可能性有
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