ワークショップの内容
紙に絵の具を出し、半分に折ったり押しつけたりすることによって絵の具が広がり不思議な模様が生まれる、デカルコマニーという技法を使って、自分だけの模様が描かれた紙を作り、コラージュという技法を使って自分で選んだ台紙にその紙を切り貼りし、描き足していき、作品を制作。
最後は自分で作品名をつけて、みんなの前で発表しました!
ワークショップのねらい
デカルコマニーとコラージュという技法を使うことで予想できないわくわく感と、物を見つけ出す活動がこどもにとって楽しく自由で、思い思いに表現する事が感受性を豊かにし想像力を膨らませる絵画の基盤となります。
当日の様子・先生の感想
始めのデカルコマニーでは、好きな色を3色厳選してもらいました。大人だとバランスを考えてなかなか色が決まらなかったり、絵の具の量、擦り方で意図が見えてしまうことがあまり良くないと私は思っているのですが、こどもたちはやはり色を選ぶセンスが高かったです。
普段学校や保育園幼稚園で使わない色(パールやラメ、特色)のみ用意していったのですが、直感的に、純粋に、自分か好き!と思う色だから全てのハーモニーが気持ちよかったです。みんなで同時に紙を広げた時のワクワクして輝いた目は綺麗でした。
そこから物を見つけ出したり、色の混ざり合いを観察。
乾かしている間に、私が用意した紙にもお絵かきしました。
コラージュでは二枚の用紙を自由に使い、形を生かす子や余白を使う子様々で、画面と対話しながら切り貼りしていました。
最後額に入れて渡すと、みんな嬉しそうに笑っていたのが、私も嬉しかったです!
全体を通して子どもたちをみると午前も午後も最初はぎこちなかったけれど、始まってしまえば少しずつ緊張の糸が緩んでいくのが見えました。パプリカ(Eテレの歌)を誰かが歌い始めてそれがきっかけでこども同士の距離がぐっと近くなったり。こども独特のコミュニケーションの取り方は終始見ていて面白かったです。
反省点は、天候対策が不十分でタイムスケジュールが変わったりした事にフレキシブルに対応できなかった為自分の中で100%子ども達と接することができなかったこと。すぐに作品を作り終えて時間が余ってしまった子への配慮やお手洗いのタイミングなど、またWSの機会があればきちんと対策を考えたいと思います、、!
私自身はじめてのこども向けワークショップで、至らない部分が多くあったと思います。子ども達から沢山のことを学ばさせてもらったと同時に、美術は本当に楽しいものと再確認できました。子ども達にもそれが伝わっていると嬉しいです。悪天候の中でも楽しみを見つけて自分なりに表現していることが素晴らしいと感じました。
美術に正解はありません。子どもたちには、これからも沢山のことに挑戦して、美しいと思う心を磨いていって欲しいと思っています。
参加してくださった子どもたちと、ご両親の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!
(文:コラージュブース講師 水野鈴乃/アーティスト)
STAFF
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