【レポート】「ボランティアスタッフ」としてのマーケット日和2021

昨年はオンラインで3日間の開催となったマーケット日和

今年もいまだ新型コロナウィルス感染症の脅威が続く中、どんなスタイルでなら安全に開催できるか。あらゆる制限がある中で、街の魅力を最大限に伝えるイベントにするにはどうしたらいいか。

その両立を模索し、本イベントの主催である各務原市の職員さんと時間をかけて話し合ってきました。

今年のテーマは「公園をリビングに、街をダイニングに。」

例年とは違い、学びの森に飲食店の出店はなく、街のお店でお食事やテイクアウトをして公園に遊びに来て下さい!というコンセプトでした。

企画段階からボランティアを募り、みんなで考え、作り上げてきた今回のマーケット日和。

手探りで進めていく中で困難に直面しつつも、市の職員さん、各スタッフさん達の自主性やご協力に救われた部分も多く、今後の企画運営を考えるにあたり、非常に学びの多いイベントとなりました。

初めは一般のボランティアスタッフとして、途中からはかかみがはら暮らし委員会の一員として関わってきた者の目線で、マーケット日和2021を綴っていきたいと思います。

 

はじめまして!

8月8日、公募により集まったボランティアスタッフの初顔合わせ・実行委員との打ち合わせが那加福祉センターで行われました。

「企画段階から一般公募のボランティアさんと一緒に作っていくのは、初めての試みです。だから私たちも手探りなんだけど、みんなで楽しく作っていこうね」という実行委員さんの言葉が非常に印象に残っています。

あんなに大きなイベントなので、もっと全てがガチガチに計画されていて、日程もやることも何もかもすでに決まっていて、ボランティアスタッフは指示通りに動くだけだと思っていたからです。

今思えば、このあたたかいギャップを感じた瞬間から、暮らし委員会に入ることを夢見ていた気がします。

 

街ダイニングチームの活動

9月からは、近隣の店舗さんへの取材が本格的に始まりました。

「ダイニング」として位置づけられた、学びの森から歩いていける範囲にあるお店に伺い、限定メニューやお店紹介の記事作成をするのが大事なお役目。

今まで取材という活動をしたこともなければ、記事すら書いたことが無い私にも、どんどん任せてもらえて、毎日が新鮮な学びと充実感でいっぱいでした。

マーケット日和限定商品や、各務原市の特産品を使ったメニューを考えて下さったお店もありました。お忙しい中、取材に快くご協力して下さった店舗様、本当にありがとうございました。

 

公園リビングチームの活動

10月からは、いよいよ公園リビングチームの活動も本格化していきました。

公園を彩る装飾や、リビングとしての造作も、みんなの手作りです。

お天気のいい日に公園に集まってウッドデッキを手作りしたり…

装飾を監修して下さっている方の作業場に集まって飾りを作ったり…

文化祭の準備さながら、外が暗くなるのも構わずみんなでワイワイ作業する感覚が楽しくて、ますますイベントへの期待が高まりました。

また、色々な人に支えられて成り立っているイベントなのだと改めて実感した瞬間でもありました。

 

前夜祭

今年のマーケット日和は2日間開催で、11月2日の夜は前夜祭。

お酒や食べ物の提供もあり、人が集まってくるにつれ、わくわくした雰囲気が公園を包みます。

ランタンやケーブルライトが柔らかに灯る幻想的な雰囲気の中、移動映画館キノ・イグルーさんがやってきて、公園は一夜限りの野外映画館となりました。

上映されたのは「kino」。6つの短編から構成される映画集です。

ほっこりしたり、くすっと笑えたり。

星空の下、いつもとは違うひとときを楽しんで頂けましたでしょうか。

一方、マーケット日和前夜祭の「同時開催企画」として、パークブリッジでは脱出ゲームが開催されました。

いつもは子供たちの遊び場ですが、前夜祭だけは大人の遊び場に。

参加した人に話を聞いてみると、2時間半かけて悩んで走り回ったとか、閉館時間ぎりぎりになんとか脱出できたけど、「まだ3組目です」と言われてびっくりしたとか。

どうやら、かなりの難易度だったようですね…!

 

マーケット日和2021、いよいよ開幕!

11月3日は「晴れの特異日」。過去のデータを見ても、晴れの確率が高い日です。

今年もいいお天気に恵まれ、まさに最高の「マーケット日和」でした。

10時からのスタートにむけて、早朝から最終準備に取り掛かります。

出店して下さる店舗様の搬入のお手伝いやリビング装飾の仕上げを中心に、手分けして作業していきます。

いつもと違う公園の雰囲気に、続々と公園へ訪れたお客様の表情もキラキラしていました。

木陰のウッドデッキやリビングスペースでのんびりお昼寝しているお客様、装飾を見上げては手を伸ばすこどもたちの姿にほっこり。たくさんの人が思い思いに楽しんでいる様子を眺めている時間が、とても幸せでした。

どの出店ブースも大盛況で、中には長い行列が出来るお店も。感染症対策を徹底しつつも、再びこの賑わいが学びの森に戻ってきた光景に胸が熱くなりました。

音楽ステージでは、11時からシンガーソングライターの岡林風穂さん、14時からアイリッシュバンドtricolorさんの演奏がスタート。公園の雰囲気と調和する心地よいサウンドが響きます。

音楽に合わせて体を揺らしたり、手拍子したり。フィナーレに向けて会場の熱がどんどん上がっていき、盛大なアンコールが沸き起こる素晴らしいステージでした。

この印象的な輪っかも大人気撮影スポットに!高さはおよそ3m、非常に存在感のある装飾でした。

実はこの装飾に使われている秋あじさい、学びの森からほど近い那加交番に咲いていたもの。快く譲って頂き、こんなに贅沢に使わせて頂いて、制作陣もウキウキ◎

地域の方のあたたかなご好意で、公園が彩られています。

13時からは「LOCAL ECONOMY SCHOOL vol.3」ということで、鈴木美央さんをお招きし、地域経済やまちづくりに対する価値観・取り組みの裏話などを聞けるトークイベントも開催されました。

こちらのトークイベントおよび、暮らし委員会メンバーによりこっそり開催されていたボードゲーム大会の様子は、また改めてレポートいたしますので、お楽しみに!

 

マーケット日和を支えるスタッフ、を支える大事なコンテンツ「まかない」。

朝から走り回っていたスタッフも、控え室でほっと一息つける幸せのじかん。

無くてはならない、みんなの楽しみです。

たった6時間のお祭りために、1年間かけて計画と準備を重ねるマーケット日和。

楽しい時間はあっという間で、名残惜しくも16:00を過ぎたら大慌てでお片付け開始です。

辺りがすっかり暗くなる中、ボランティアスタッフさんも率先して動いて下さって、予定通り全工程が終了しました。

今回限りではなく、今回のご縁をきっかけにそれぞれ素敵な関係が続いていくといいね、というお話がありました。また来年のマーケット日和も、一緒に作り上げていけると嬉しいです。

いまだ不安定なご時世の中、大きな事故やトラブルもなく、無事に幕を下ろすことができたのは、ご来場いただいたお客様、会場を一緒に盛り上げてくださった出店者様、市の担当者様、ボランティアの皆様、マーケット日和に関わって下さった全ての皆様のお力添えのおかげです。

心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

昨年、一度は中止という判断が下り、オンラインでの開催という過程を経て、今年は再び学びの森で無事に開催できたことを本当に嬉しく思っています。

たくさんの方々にご来場いただき、運営側の対応に至らぬ点も多々あったかと思いますが、来年はまた新たなメンバーで作り上げていくマーケット日和を、どうか楽しみにして頂けますと幸いです。

またこの場所で、皆様とお会いできますように…

 

 

最後に…

今回の写真は、暮らし委員会メンバーをはじめ、ボランティアスタッフさん、カメラマンさんなどたくさんの方にご提供いただきました。

皆様、素敵な写真をたくさんありがとうございました!

”お客さん”目線での「マーケット日和」のレポートもあるのでぜひご覧ください!
↓↓↓

 

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渡辺 知里

渡辺 知里

地元大好きマン。絵を描いたりフルートを吹いたりしています。暮らしの掘り出し市でフラワーベースをお迎えしてから、お花のある暮らしの良さに気づきはじめました。おすすめのお花屋さん、教えて~!

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