【レポート】写真と絵の共作展『border』in KAKAMIGAHARA STAND

2022年8月19日ー31日 KAKAMIGAHARA STAND
かかみがはら暮らし委員会のメンバーのフォトグラファー・高田沙織さんと、アーティスト(彫師)・塚本みよかさんによる共作展『border』が開催されました。

今回は、編集室メンバーの河合が、沙織さんとみよかさんにインタビューさせていただきました!


共作展が生まれたきっかけ

今年の展示会は何をやろう。
今までやったことないことを、未知な展示をしたい。写真の上に絵があったら面白いのでは?

その時に、沙織さんの頭に思い浮かんだのが、友人の塚本みよかさん。
共作展『border』を開催することになりました。

『border』について

「写真」と「絵」。どこか似ているようで、似ていない。2つのボーダーとは何だろう?そもそも、ボーダーってあるのだろうか?今回の共作展では、「写真」と「絵」のボーダーを表現しています。

タイトルは50くらい候補が出た中で、『border』が採用。ちなみにこちらは1番最初に、みよかさんが制作した作品だったそうです!

しかし、当初の予定ではゴーヤではなくステーキにする予定だったのだそう!某スーパーにステーキがなく、偶然見つけたゴーヤに惹かれ、そのまま作品へ。このインパクトのあるゴーヤの影響力は凄まじい!

制作過程

生と死のように、真逆な存在のようで、常に隣に潜んでいる。その単語を、「写真」と「絵」で表現しています。

制作は、先に沙織さんが写真を撮影。その後、送られた写真にみよかさんが絵を加えていく。共作展だけれども、作業は別々で行うというスタイルで制作を進められました。

作品によっては、「どこが写真で、どれが絵なの?」と錯覚するほど境目が分からないものも。ユラユラ・ヒラヒラした様子が手や足の絵で表現されています。フレームも白と黒の2種類のみ。交互に飾り、細かいところまでこだわりが詰まっています。

お互い難しかった

2人にとって、難しく感じたことが、お互いの作品をどのように融合させるのか。完成度が高い写真を撮りたいけれど、100%の写真を撮ってしまうと、それに絵を描く必要がない。

沙織さんは、どれだけ余白を残した写真を撮影すればいいのか葛藤し、みよかさんも、絵を描くことが出来なかった写真が中にはあったのだそうです。

その話を聞いた時、2人の信頼度の強さを感じました。(あくまで私の想像ですが)別々で制作するからこそ、お互いの事をより考える時間が増えたからこそ、難しさを抱いたのかもしれません。

共作展を通して

いろんな人の感想から新しい発見も。「作品は見る人によって違う。正解はその人の中にある。」みよかさんの言葉に、グッときました。

アートは観る人がみたら面白く感じ、そうでない人からしたらつまらない。だからこそ、そのハードルを下げたい。沙織さんの思いがこもった共作展。
次は、どんな展示会が行われるのか楽しみです◎


『border』
写真と絵。
近いようで真逆にも在る”ボーダー”
フォトグラファー高田沙織と
アーティスト(彫師)塚本みよかによる初の共作展。

展示期間:2022.8.19-31
場所:KAKAMIGAHARA STAND
アーティスト:高田沙織 / 塚本みよか


追記
暮らし委員会のレポートの記事を制作する時に、沙織さんの写真をよく使わせていただいてます。素人が書くレポートを、凄くいい感じにしてくれるのは写真のおかげだなと、毎回思います。写真が素敵だから、それに見合う記事を書かねばと!ひと押しをしてくれます。写真にはパワーがあります。沙織さん、いつも素敵な写真ありがとうございます。これからも素敵な写真を撮り続けてくださいね◎

写真:高田沙織
文章:河合ほのか

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