我らが委員長・オゼキカナコさんが主催するトークイベント、「知る時間」プロジェクト。
カナコさんが「知りたい!」と思ったことや人の話をゲストとの対談のかたちで共有し、お話の後には参加者からの質問や交流もできるトークセッション型の企画です。
本記事ではコピーライターの加藤信吾さんをゲストに迎えた「言葉から始める、ブランドの見つけ方、伝え方、つくり方、を知る。」の様子をお届けします。
4/30まで配信されるアーカイブの購入もできるので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
コピーライターとして活躍しながら、企業やプロダクトのブランディングなどを手がける株式会社LANCHや、“左利きさんに嬉しい道具”のオンラインショップ・左ききの道具店の代表を務める加藤さん。
言葉をつかってクライアントの課題をひもとき、整理し、向かうべき方へ導く。
目先の課題を解決するのではなく、時間をかけて、一緒にゴールを目指す。
今回はそんなお仕事をされる加藤さんの思考や経験、具体的な手法を知る時間です。
コピーライターさんのお話ときいて、失礼ながら抽象的、感覚的なお話になるのかな?と思っていたのですが、実際はとてもロジカルで理解しやすいものでした。
・そもそも、ブランドってなに?
・ブランドの価値を高めるってどういうこと?
・ブランドの価値を高めるにはどうしたらいいの?
・・・などなど、前提となる部分から順に説明してもらえるのが嬉しい。普段ブランディングについて考える機会がないという方でも気負わずに学ぶことができます。
例えば導入の「ブランドとは?」というテーマでは、ブランドとは「固有化された『らしい』イメージ」である、と定義づけられました。
ポイントは「差別化」ではなく「固有化」というところ。「差別化」だと尺度が他にあるのでキリがなくなってしまうけれど、「固有化」とすると自分たちだけの基準で考えることができます。そしてその「らしさ」を追求することでブランドが固まってくるのだそう。
イラストを添えたスライドや丁寧な説明がとてもわかりやすく、浅瀬から深みまで手を引いてもらうようにするすると理解が進みます。
モノやサービスだけでなく自分自身の価値を高めることにもつながる内容なので、仕事には直結しなくても、明日からちょっと意識してみようかな?と思えるお話です。
オンラインでの開催ながらコメントやトーク後の質疑応答も盛り上がり、和気藹々とした雰囲気で会は終了。参加者の皆さんのSNSで呟かれる感想からも高揚感が伝わり、とても充実した時間となりました。(まさに120の価値!)
コピーライターというと、素敵なキャッチフレーズをつくる人、という漠然としたイメージしかなかった私ですが、今回のイベントを通して、短いコピーの裏には長い道のりがあることを知りました。街でちょっとしたコピーを見つけたとき、これからはその意図や背景を考えずにはいられません。
知らなかったことを知るって、やっぱり面白い。
これまで見過ごしていたものが意味を持って目に留まるようになり、大げさでなく、見る世界が少し広がります。
「知る時間」プロジェクトでは、カナコさんの好奇心のもと、ジャンルレスかつニッチなテーマで知るきっかけをお届けしています。「生理」「俳句専門文具」「ミニマリスト」「医療」など切り口はさまざま。毎月開催を予定しているので、気になるテーマがあればぜひご参加ください。
お仕事の参考に、興味の深掘りに、ふらっと寄り道感覚で、気軽に学んでみませんか。
(文/グラフィックレコーディング:fig.)
「知る時間」プロジェクト 知的好奇心が旺盛すぎるオゼキカナコによる、毎月開催(予定)のジャンルレスなトークイベント企画。過去には、「生理について語る」「作品としての写真を考える会」「間取り図から考えよう」「無職を知る」「俳句専用文具・句具の開発ストーリー」など、ニッチなテーマを深堀りするトークイベントをオフライン・オンラインで開催。 オゼキカナコ note:https://note.com/kanakoozekihttps://note.com/kanakoozeki
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